2018-01-02 漢詩習作3 創作 大晦日に初雪とて 初雪を待てばいつしか詠み納め 冬立つとたれか言ひけむしろたへの雪降らざるになどか知りけむ 今は吉野山にさほど降らずと聞くに いにしへの人のことのはつもればや吉野と聞けば今さへ寒き 待雪吟詩 晚來初雪此瀛洲 自聞入冬似萬秋 何則待望吟詠尽 詩魂随意四方遊 晩く来たる初雪此こ瀛洲 冬に入ると聞く自り萬秋に似る 何となれば則ち吟詠し尽すを待望すればなり 詩魂は随意に四方に遊ぶ 年末人の里に帰る多きに東京にて 閑邑歳末 北風侵八島 四顧不聞聲 夜寂琴音好 晨光爽気生 北風八島を侵す 四顧すれば声を聞かず 昨寂琴の音好し 晨光爽気生ず